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私が自然食品の仕事に出会った頃は、知らないことばかりでした。
もともと調理の仕事を目指していましたが、自分自身が体調を崩したことをきっかけに、食べ物と健康について考えるようになりました。
自然食品の世界に入ってからは、からだの仕組みや栄養、食品添加物など、初めて学ぶことばかり。知れば知るほど面白く、勉強することが本当に楽しかったのを覚えています。
今ではインターネットやAIで、さまざまなことを簡単に調べられる時代になりました。
でも、人間のからだの基本的な仕組みは、そう簡単に変わるものではありません。
あの頃、一生懸命勉強したことが、今でもお客様との健康相談に役立っています。
最近は、お客様との会話の中でも「ネットに書いてあった」「YouTubeで見た」という話をよく耳にします。
便利な時代になった一方で、あまりにも情報が多すぎて、何が本当に良いのか分からなくなっている方も少なくありません。
健康に良いと言われていたものが、別のところでは良くないと言われていることもあります。
でも、人のからだも生活環境も一人ひとり違います。
誰かに良かったことが、必ずしも自分にも合うとは限りません。
長年この仕事を続けている私自身も、お客様との会話の中で「あっ、そういう見方もあるんだ」と気づかされることが今でもよくあります。
だからこそ、一つの情報や考え方だけにとらわれず、いろいろな角度から物事を見ることを大切にしています。
自然食品の専門店として、良いものを食べることは健康づくりの基本だと考えています。
ただ、食べ物だけに気を付けていれば健康でいられる、というほど単純なものでもありません。
睡眠、運動、ストレス、生活環境など、健康に関わることはさまざまです。
だからこそ、食事や栄養といったからだの内側からの健康づくりだけでなく、運動や休養、生活習慣など、外側からの働きかけも大切にしたいと考えています。
当店でも、自然食品や健康食品だけでなく、健康機器の体験など、さまざまな角度から健康づくりのお手伝いをしています。
こんなことを言うと、自然食品のお店らしくないかもしれませんが、私は何もかも完璧にしようとする必要はないと思っています。
食べ物にこだわるあまり、それがストレスになってしまっている方には、
「たまにはいいんじゃないですか」
とお話しすることもあります。
また、
「何を食べるかも大切だけど、誰と食べるかも大切ですよ」
とお伝えすることもあります。
家族や友人と楽しく食事をすること。笑顔で過ごすこと。
そんな時間も、健康な毎日を送るうえで大切ではないでしょうか。
健康のために始めたことが、いつの間にか負担になってしまっては、もったいないと思うのです。
昔は「無病息災」という言葉をよく耳にしましたが、今は「一病息災」という考え方もあります。
病気をせずに元気で過ごせることは、もちろん理想です。
でも、何かしらの病気を抱えながらも、元気に毎日を楽しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。
大きな病気を経験したから健康に気を付けている方。
大きな病気をしたくないから、今から気を付けている方。
どちらも大切な健康づくりです。
ただ、できることなら、病気になってからではなく、元気なうちから自分のからだを大切にしてほしい。
それが私の基本的な思いです。
健康づくりに、誰にでも当てはまる正解があるとは思っていません。
だからこそ、お客様一人ひとりの話に耳を傾け、その方に合った健康づくりを一緒に考えていきたいと思っています。
気軽に相談できる、そんな身近なお店であり続けたいと思います。
